曇り空の岡山でございます。
夕方からは雨の予報、
冷え込みも厳しくなってきましたね。
美味しそうな和菓子をいただきました。
ありがとうございます。
栗入り茶巾絞りの和菓子、
細川敬弘作、リム皿へ。
まだら模様の土味で素朴な風合いのうつわです。
景色を極力つけず、
土の質感がダイレクトに伝わる仕上がりとなっています。
シンプルな中に土の温かみを感じる
素敵なうつわですよ。
・・・
今日の言葉【まだら土】
備前焼の表現方法として定着したまだら土。
作家ごとに技法として確立していて、
いろんな土の表情が作品として表現されています。
技法的には大まかに分けると2種類あります。
ひとつは粘土が堆積した状態を保ったままで形成するもの。
鉄分の多い部分や少ない部分を精製せずに、
土そのままに土づくりを行い形にする方法です。
土の自然な風合いを狙って表現する場合によく使われます。
もうひとつは成分の異なる2種類以上の土を
混ぜ込んでまだら模様に表現したもの。
取れる地域によって土の発色は微妙に違うので
粘土にする際に綺麗に精製しなければまだらの土色に発色します。
作為的なものを狙って表現する場合に適していますが、
土の精製具合や調合具合をコントロールすることで
見た目には分からない物もあります。
どちらにしても粘土としては
均一に精製されていない状態で形成されるので、
焼いた時に土の質感がダイレクトに表れます。
性質上どうしても亀裂が生じたりするので、
うつわとして扱いにくい印象がありますが
それに見合うだけの焼き締めの面白さを教えてくれる
魅力ある技法だと思います。
機械がございましたら、
ぜひ一度まだら土の備前焼をお試しくださいませ。
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